冥王星が惑星ではなくなった理由は?
冥王星が惑星ではなくなったという事は皆さんご存知でしょうか?2006年までは惑星として冥王星は扱われていましたが、その後、惑星ではないという定義になったようです。
私は結構前から知ってはいたんですけども、いつくらいから知ってましたかね?記憶が定かではありません。
少し前にテレビで冥王星が惑星でなくなったという話をやっていて、そう言えばそういう話もあったよなと思い出したわけです。
我々が子供の頃は水、金、地、火、木、土、天、海、冥、と太陽系の惑星を学校では教えていたわけですが、今では冥王星が抜けてなくなっているんでしょうね。
2007年の教科書あたりからは冥王星の記述がなくなっていたんでしょうか?その辺はよくは知りませんが、最近の子供は水、金、地、火、木、土、天、海なんでしょう。おそらく。
時代が変わると、以前まで正しいとされていた事が違っていたと変化することはよくある事かもしれません。
冥王星が惑星でないとの論争が始まる
冥王星が惑星ではないという論議は1990年代の始めから始まったようです。結構昔ではあったわけですね。
元々冥王星は発見当初から海王星までの8つの惑星と比較すると離心率や軌道傾斜角が大きいので変わった惑星だとは思われていたようです。
発見されてからしばらくの間は地球と同じくらいの質量かその数倍の質量を持つと推測されていたようです。ですが実際はそれよりはるかに小さい事が分かりました。
そして同じような天体である太陽系外縁天体が存在する事が分かりました。冥王星は質量も小さいし、離心率や軌道傾斜角が大きいという事で、公式に惑星と呼ぶべきかどうかという論争がおこります。
さらに1990年代後半以降同様の天体がさらに発見されていきます。冥王星が惑星かどうかという論争がますます激化する事になりました。
冥王星が惑星でないとの定義が定まる
2000年代にもこのような太陽系外縁天体がいろいろ発見されたようですね。冥王星と同じくらいの大きさになるものも複数発見されたようです。
2006年8月14日からチェコのプラハで開かれた国際天文学連合 (IAU) 総会で惑星の定義を決める論議が行われました。冥王星を惑星とする定義ならば、他にも惑星が増えて12個となるようでした。
しかし学者からの強い反対などもあり「惑星」、「準惑星」、「太陽系小天体」の3つが定義されるという事になったようです。
それで冥王星は惑星ではなく準惑星という事になったわけなんです。人類の技術の発展により新しいものが発見されて、今までの決め事が変更されたという形ではあるんですね。
今まで太陽系にはこんな惑星があるんだと自信を持って教えられいたものが何だったの?という状態です。仕方ない事ではあるんでしょう。
アメリカでは冥王星が惑星であると主張したい人が多い
アメリカでは冥王星が惑星であると主張したい人が多いようです。それはなぜでしょう。
それは冥王星の発見者がアメリカ人であったからです。発見者はクライド・トンボーという方のようですよ。彼は1997年に亡くなりましたが、やはり冥王星を惑星のままにしておくべきだと主張していたようです。
惑星を発見したアメリカ人はクライド・トンボーだけではあるので、アメリカ人にとって英雄であるようなんです。
彼は裕福な生まれではなかったので自作の天体望遠鏡を制作して冥王星を発見したらしいです。テレビの番組で語られていました。
英語では冥王星をプルートと呼びます。ディズニーのキャラクターにプルートという名前のキャラがいますが、冥王星の発見後の同時期にこのキャラが誕生したようなので、そこから名前をつけたと言われています。
そんな冥王星はアメリカ人にとって特別な存在ではあったわけです。ですから冥王星を惑星としない事に国民の反対が多かったようです。