田中将大投手がメジャーリーグで勝てる理由は?
田中将大投手が今季11勝目となりました。何ヶ月前からか言われていた事ではあるんですが、メジャー関係者の間では彼は本物だという話ですね。
勝つこともあれば、負けることもあるのが野球ですから、そのうち負けも続くこともあるだろうと思っていたのですが、早くも11勝目ですか。凄いの一言です。
田中将大投手は昨季日本で24勝負けなしという記録を作りました。これは本当に凄い数字なんですが、メジャーに来てからもその調子は落ちません。
今までメジャーで登板した試合で負けはわずかに1です。日本で負けないコツを掴んで、それをメジャーでも続けていると言えるのではないか?と思います。
そんな田中将大選手がメジャーで勝てる理由を他の日本人メジャーリーガーなどの話も出しなながら考えてみようと思います。
メジャーリーグで通用するにはコントロールが基本になる
日本の球界からメジャーリーグへ行って活躍する選手の特徴として上げられるのが、コントロールがいい事がが上げられます。
逆に日本では球の勢いで勝っていたような選手はメジャーでは通用していない感があります。
ある程度実績を上げた日本人のメジャーリーガー投手として、野茂から始まり、長谷川、吉井、佐々木などが上げられます。最近ではダルビッシュ、上原などですね。
野茂はフォークという武器があったので、また別格ではありますが、長谷川、吉井といったピッチャーは玉の勢いがあるというパワータイプではなかったです。最近で言えば上原なんかは球のスピードはないけれど、緻密なコントロールがあるという印象です。
逆にメジャー挑戦にイマイチな結果だと思われた投手として、井川、五十嵐といった投手が上げられますが、五十嵐なんかは日本で球の勢いで勝ってたイメージもありました。
井川に関して言えば、ヤンキースの失敗としてトラウマとなっていましたが、その当時の監督が言うには全くコントロールがダメだったという話です。
メジャーで活躍するにはパワー、スピードよりもコントロールが重要であるという事が言えるでしょう。
田中将大投手に関しては日本時代のコントロールがしっかりしていたのかはよく知りませんでした。しかしコントロールがあるならば、メジャーでもある程度活躍するだろうと予測はしました。
最近の田中将大投手の活躍を見て、回りの評判を聞くとやはり、コントロールはしっかりしていると言える投手ではあるようです。
それ+球のストレートの勢い、豊富な球種があって成功へと導いていると考えられます。
決め球のスプリットが打者を翻弄している
落ちるボールと言えば、野茂投手や佐々木投手の活躍が思い出されます。彼らもメジャーリーグで活躍した元選手達です。
今の田中将大投手の投球を見ているとスプリットを決め球として使う事が多いようですね。スプリットはフォークよりも握りを浅くして、スピードのある球が落ちるという感じのボールです。
このスプリットは以前にメジャーリーグでも流行ったようですが、今は投げる投手があまりいないようです。理由としては肘を痛めやすいからだという話です。
落ちるボールに慣れていない打者を翻弄している事が田中投手のいい結果に繋がっているのかもしれません。
クオリティースタートを日本時代から継続している
クオリティースタートは先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録されるという記録です。クオリティースタートに関する記事は過去にも書いているのでもし良かった読んでください。
クオリティースタート率とは?田中将大がクオリティースタート率100%を継続中だって!
田中将大投手はこのクオリティースタートをメジャーで登板するようになってから続けています。14戦に登板してクオリティースタートを続けているような投手は、今季田中将大投手ただ1人のようです。
田中将大投手は日本時代もクオリティースタートを続けていて、その記録をあわせるとかなりの数字になるようです。
6回で3点以上取られる事がほとんどないとなると勝つ確率が上がるわけです。それを続けるからこそ勝ち続ける事ができるのでしょう。
ストライク先行で投げるテンポが良い
田中将大投手はフォアボールも少ないようです。ストライク先行で投手有利にして決め球で打ち取る、三振にというパターンで打者を次々に料理します。
投げるテンポがいいと、守備にもいい影響を与えるようです。守りやすく集中力が途切れないようですね。
そうなるとチームメイトのバッティングへの影響もよくなるようです。自らのテンポのいいピッチングがチームメイトへいい影響を与え、自らを助ける結果に繋がっていると言えるでしょう。
逆にテンポが悪いピッチャーとしては松坂投手が上げられるようです。彼はよいテンポで投げれるように今季はコーチから指導を受けているようですが、良かったり悪かったりが続いてますね。
田中将大投手がそういった事まで意識してるのかは分かりませんが、テンポよく投げる事が勝ち星を増やすためのコツかもしれないと知っているのかもしれません。
田中将大投手はやはり勝ち続けるためのコツを掴んでいるのでは?
田中将大投手は日本時代で24連勝、メジャーリーグにきてからも11勝1負けと負け数がかなり少ない投手です。メジャーリーグでもだた1度の負けがなければここ数年負けなしの投手です。
アメリカのヤンキースファンもカブスに1回負けた事が悔やまれるとの感想を言う方もいます。ヤンキースファンの間ではかなりの信頼を得ている存在になっているようです。
この負けない投球は、なにかコツを掴んでいると言えるのかもしれません。上で私が言った要素が理由になるのかもしれませんし、他にも田中将大投手が掴んでいる何かがあるのかもしれません。
この調子でいくと、まだ後半戦にも入っていませんが20勝以上も確実に視野に入ってきます。
私としましては、このまま調子を維持するんじゃないかな?と予測しますが、野球は何があるのか分かりませんし、一回りして対戦相手も攻略してくるかもしれません。
今後、田中将大投手が勝つためのコツのようなものを掴んでいるのか?勝ち続けていくのか?に注目してみたいと思います。