
食卓の定番であるウィンナー。お弁当に入れたり、朝食に添えたりと、手軽で美味しいですよね。
最近物価が高くなって徳用ウィンナーも値上げになりました。私が見かけた商品はお値段据え置きで420gに量が減っていました。
それでも一人暮らしでも家族でも徳用ウィンナーは家計にまだ優しい商品かもしれません。
しかし、もしあなたが**週に420g(1日平均60g)**ものウィンナーを食べているとしたら、それは少し食べすぎかもしれません。
健康上のリスクを考慮すると、「体に悪い」と言わざるを得ない理由があります。
この記事では、世界的な健康機関の見解や栄養学的な観点から、なぜウィンナーの食べ過ぎが良くないのか、そしてどのくらいの量が適切なのかを解説します。
1. 世界保健機関(WHO)による「発がん性」の分類
最も重要な理由は、世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関(IARC)の発表です。
IARCは、加工肉(ウィンナー、ハム、ベーコン、ソーセージなど)を**「人に対して発がん性がある物質」**(グループ1)に分類しています。これは、喫煙やアスベストと同じカテゴリーです。
具体的には、毎日50gの加工肉を摂取し続けると、大腸がんになるリスクが18%増加するとされています。
週に420gのウィンナーを食べるということは、1日あたり60g食べている計算になります。これは、WHOが指摘するリスクを高める量を超えています。
2. 塩分と脂質の過剰摂取による生活習慣病のリスク
ウィンナーは、その美味しさのために塩分と脂質が多く含まれています。
塩分: 過剰な塩分摂取は、高血圧の主な原因となります。高血圧は、心臓病や脳卒中といった深刻な生活習慣病のリスクを高めます。
脂質: 脂質の摂りすぎは、肥満や脂質異常症(高コレステロール)につながり、糖尿病などのリスクも上昇させます。
健康的な食生活を送る上で、塩分と脂質の摂取量は重要な管理項目です。
3. 食品添加物(亜硝酸ナトリウムなど)の影響
多くの市販ウィンナーには、色を良く見せたり保存性を高めたりするために、亜硝酸ナトリウムなどの食品添加物が使用されています。
この亜硝酸ナトリウムは、肉に含まれる「アミン」という物質と反応することで、体内で「ニトロソアミン類」という発がん性物質を生成する可能性があることが指摘されています。
健康的なウィンナーの楽しみ方
ウィンナーは手軽で美味しい食品ですが、健康を維持するためには、その「量」が非常に重要です。
推奨される摂取量: 多くの専門家やガイドラインでは、加工肉の摂取は週に数回程度に抑えることが推奨されています。週420gではなく、例えば週に100g〜150g程度を目安にすると良いでしょう。
バランスの良い食事: ウィンナーを食べる際は、野菜と一緒に摂ることでバランスを整えましょう。野菜に含まれるビタミンCなどが、発がん性物質の生成を抑える働きを持つ可能性も示唆されています。
「無塩せき」という選択肢: 添加物が気になる方は、「無塩せき」(亜硝酸ナトリウムなどの発色剤不使用)の製品を選ぶのも一つの方法です(ただし、塩分や脂質は含まれます)。
特に一人暮らしだとついついウィンナーをカジってしまう事がよくありそうです。
ウィンナーはそのままでも美味しいんですよね。健康のために注意しましょう。